門の改修工事(2)

前回の続きです。

ケヤキの門の改修を依頼されまして、方法を検討しています。

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 ↑ モルタルの根巻の下は腐朽していました。

木にモルタル・コンクリートを打ちつける方法は相性が悪いので、違う方法を考えていきたいと思います。

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 ↑ 簡単な方法として現状復旧をとりがちですが、イラストの通り柱脚部が根巻により密閉状態になってしまっているため、木の調湿機能がうまく働きません。それにより、耐久性のあるケヤキといえども腐ってしまいました。

やはり外部といえど、木材にモルタルを使用する湿式工法は適さないので、乾式工法で工事を行う計画にします。

02

 ↑ イラストの様に工事する予定です。

木材を鋼材で受けて、その周りをコンクリートで補強するやり方です。これなら木材が直接コンクリートに触れませんし、鉄とコンクリートの線膨張係数は同じなので接していても問題ありません。最後に防水のために笠木をとりつけます。あとは板金と鋼材の接触面で懸念される、異種金属による腐敗ですが笠木に銅、鋼材に鉄を使用する予定で、電位差はあるものの接触面積が小さいので、気にしなくても良いかもしれませんが、念のため絶縁処理を施す計画にします。

続きます。

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神栖市の工務店のブログ

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