ニッチな日本

昨日の記事の少し続き

建設業で働いていると作業員の中に外国の方がいることも珍しくもなく、今までにもそういう人達と仕事の合間に雑談したりして海外の文化を教えてもらったりしていました。

その中の一人に、仕事的にも人間的にも信頼しているEddyという職人がいまして、気が合うこともあり休憩時間によく話をしていました。

Eddyはフィリピン生まれのアメリカ育ち、日本在住の3ヶ国語を話せるトライリンガルで、屈強な肉体からは想像もできないフランクな性格で中々のナイスガイです。

以下、会話。

私 「Eddyはたくさんの言葉が話せてすごいね。」

Eddy 「池田さんも日本語が話せるじゃないですか、日本で日本語が喋れるということはすごいことになりますか?」

私 「日本語しか話せないと、英語とか他国の言葉を話す人はカッコイイと思うよ。」

Eddy「日常会話で話すことは何語で話してもスゴイことじゃない。英語も日本語もタガログ語でも専門的な言葉が出てきたら解らないからね。」

私 「いや、十分すごいよ…。」

Eddy曰く、その土地の言語で会話自体は出来て当たり前なので重要ではなく、技能や知識が豊富でないと仕事には就けないとのこと。世界各地を渡り歩いているタフガイの発想です。

英語が上達するコツも教えてもらったのですが、覚えが遅い人はリンゴを見たときに頭の中でリンゴ→アップル→appleに変換してから口でappleと話すから色々と大変だそうです。もういきなりリンゴをみたら、目で入ってくる情報と発する言葉が「apple」になると早く言葉を覚えられることを教わったのですが、頭では分かっていても実際は難しいですね。また、話すこと・聞くこと・書くこと・読むことは全部違うと豪語してまして、聞く<話す<読む<書くの順で大変だと言ってました。

そんなEddyに質問したところ、

私「日本に来て驚いたことって何?」

Eddy「缶ジュースを飲むときにフタが空けやすいんだよね。何でかなぁって考えていたら、日本の缶はプルタブの部分が凹んでいたんだ。」

↑ 〇の部分です。

屈強で大柄な体格からは予想しない観点に少し驚きました。

海外の缶ジュースはこの凹みが無いものもあるらしく、このチョットの工夫で空けやすくなることにEddyが凄く感心すると共に、細かい所に気を遣う日本に対して独特な文化である感想を持っていたのを覚えています。

前置きが長くなってしまいましたが、目の付け所がニッチだなぁと思い出しましたので記事にしてみました。
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ニッチな物

ニッチと言っても、棚ではありません。

隙間産業や細かな点まで気が利くといった痒い所に手が届く的な意味合いです。

キッチンにおいて、炊飯器やポットはなくてはならない道具ですよね。

置き場所として棚やカウンターの上に置くスタイルが多いですけど、写真のように収納に専用スペースを予め設えるタイプも最近は多いです。

この写真の収納には更に内部に換気扇が付いていて、炊飯器とポットの湯気が内部で留まらず前面に排出してくれる機能が付いています。

↑ 画像のようなイメージです。

これで湯気による水滴が内部に付くという悩みを解消しています。

タイトルの通りあったらいいなを叶えてくれるニッチな物です。

トイレの温水洗浄機能といい、細かい配慮が日本人らしい発想だと思いました。
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富士山

 

パソコンの写真を整理していると、少し懐かしい写真を見つけました。

吉田口五合目から撮った富士山。

写真の日付をみると、2009年の7月下旬です。冠雪していないので見覚えのある姿をしていませんが、夏山だとこんな感じです。

2013年位に世界遺産に登録されましたのでそれ以前の頃です。

かなりいい加減な図ですが、下図のように富士山の登山口は大きく分けて4つあります。(ざっくりと描いてますので、興味のある方はキチンとした情報のサイトで確認してください。)

私もこの4つの登山口は全部登ったことがあります。

しかし、世界遺産に登録されてからは富士山に登っていませんので、どのような変化があるのか少し興味があります。

登りたい気持ちはあるのですが、ここ数年時間が取りにくいのを理由に山登りから離れていました。

↑ 8月中旬位のハイシーズンだと大渋滞

↑ 9月中旬位のシーズン過ぎだと閑散としてます。山小屋も閉っているので、オススメしません。

チョット極端な比較の写真ですが、なるべく空いていて天候の良い日をピンポイントで登りたいという贅沢な発想からも富士登山から離れている理由の一つかもしれません。

 

登り始めると、

意外といいものなんですけどね。

何が何でもではありませんがタイミング次第ではまた登りたいなぁ、と思わせる写真たちでありました。

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お気に入りの道具

仕事がら道具はたくさん所有しているのですが、その中でも愛着のある道具がいくつかあります。使い続けると体に馴染むので、壊れたときに手放すのが惜しくなってしまいます。その愛着のある道具のひとつがこの箒です。

よくホームセンターなどで売っているような普通のシダ箒です。

はっきりとは覚えていませんが、かれこれ10年以上使っているシロモノです。

柄の部分がへなってしまい、すごく使いにくくなってしまいました。

周囲の人たちからは、「そんな箒、捨てた方がいいよ」と言われるのですが、先ほども書いたようにとても気に入っているモノなのです。

掃き心地は良くコンパクトなサイズ感、10年以上使っているのに、全くへたらず抜け落ちない穂先の黒シダ部分。手放すには惜しいので修理します。

柄の部分が破損しているので、釘を抜いて本体から柄を取り外します。

やっぱり折れていました。

この柄に使われていた木の種類何でしょう?南洋材のような感じがしますけど、正体は不明です。ビニールでコーティングしている位なので水には弱いのでしょう。ともあれお役御免です。

今度使用する柄の材料です。(ヒバ、Φ18㎜位の丸棒)

柄を穂に突っ込んで、釘で留めて修理完了です。

少し耐水性を良くするためにウエスで丸棒部分にワックスを塗り込みます。木目がはっきりと浮き出て、見た目的にも綺麗になりました。

修理完了!

使い心地もいいですね。これからも大事に使っていきたいです。

時間が作り出すモノの良さに触れた今日この頃でした。

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