東京巡り(3)

これまでの内容 →(1)(2)

続きです。

最初の頃は記事を分けて書くつもりはなかったのですが、一つの記事にしてしまうと長くなってしまい、スクロールするのが大変だと思ったので分割してしまいました。

言い訳はさておき、次の目的地はコチラです。

DIYが好きな方はオススメです。

「 toolbox 」のショールームに行ってきました。

JRの原宿駅から徒歩で3分のところにあります。このお店の商品はインターネットからの通販でしか購入できないのですが、その商品を実際に見たり、触ったりができる場所です。インテリアを彩るオシャレアイテムが沢山おいてあるので、こういった感じのスタイルが好きな方には色々とアイデアが浮かぶのではないでしょうか。

写真に写ってるtoolboxのロゴですが、たくさんの釘を打ち付けて文字の形にしています。それが錆びて茶色になっているので、風合いがでています。

奥に停まっている黒のポルシェを気にしつつ、店内に入るとたくさんのアイテムが並んでいます。基本的にはここの商品はビス止め程度で取付ができるものが多いのですが、中には建具やフローリングといったDIY初心者には骨が折れる、上級者向きの商品まで幅広く取り扱っています。自分で取付るのが難しい場合には、材料だけを購入して工事業者の方に取付けてもらうのもいいと思います。ちなみに私に相談していただければ喜んで、取付けに行ってしまうかもしれません。

そんな数ある商品の中、目に留まったモノは

ステンレスの調理器具もステキですが、それらを置いているテーブルが気になりました。特に商品説明も、値段も表示しておらずデモ商品なのかと見定めていると、

カラーバリエーションのようなサンプルが置いてあります。

3色ありました。しかし、このサンプルらしきモノ以外に何も情報が無いため、受付の方に教えてもらいました。話を聞くと、ココに訪れた日の前日に発売されたばかりの新商品のため、ディスプレイがまだ決まっていないとのことです。

写真では分かりにくいのですが、モルタル風の天板です。その仕上がり具合がとても上質で思わず立ち止まってしまいました。この商品の構成ですが、30㎜位のランバーコアにこのモルタル材を塗り付けています。とても気に入ったので、この材料を欲しい旨を伝えたのですが、クラックが入らずに多少の防水性能を備えた、独自の調合を施した特殊な材料の為、材料のみの販売は致しませんとの回答です。また、材料だけ購入したとしても、この様に仕上げるのはとても難しいそうです。ですから、天板として仕上げたモノのみの販売としているとのことです。配送サイズの制限から最大の大きさはW+D=2,500㎜、Wの最大1,800㎜、Dの最大900㎜からのオーダーカットになっています。ややこしいですが、簡単にいうと W1800㎜ × D700㎜ の大きさが最大になります。お値段はどのサイズでも¥94,000です。

作り方のヒントみたいなモノが聞けたので、自分で調合してみようかな。

そんな、後ろ髪を引かれる思いでお店を離れて、最後の目的地に向かうのでありました。

次で最後です、もう少しお付き合いください。

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東京巡り(2)

前回の記事の続きです。

展覧会を見終えたあと、次の目的地に向かうべく移動です。

その場所はJRの原宿駅が最寄駅になりますので、千代田線の明治神宮前で下車します。徒歩で移動するので、少し寄り道して向かうことにしました。

国立代々木競技場・第一体育館。故・丹下健三の設計です。

何度か見に来ているのですが、改めて見に来ました。さきほどの展覧会に感化されたという理由もありますけど、2020年の東京オリンピック繋がりということで。

1964年の東京オリンピックの会場として建設されたもので、橋梁の吊り橋の構造を建築に用いた珍しい建築です。まるでマストに張った帆のようで、今にも動き出しそうな躍動感が建物ながらに現れています。

意匠を兼ねた構造体も素晴らしいです。

先ほど見た、安藤忠雄さんもそうですが丹下健三さんの作品も黎明期というか初期の作品の方が人を惹きつけるものが多いですね。

↓ 前に広島観光に行った時の写真。

広島平和記念資料館です、ここも良かったです。

少し、脱線しましたが話を戻しまして

最近こういう造形は余り目にしなくなってきています。古典というよりも、世の中の合理化が進んでいるので表に出にくくなってきているのでしょうか。個人的にはこの様な意匠は好きなんですけど、最近のトレンドはガラスで表現するものが多い気がします。

それよりも、東京のど真ん中だというのに人っ子一人いません。

先ほどの展覧会もしかり、原宿の駅前などは人で溢れかえっているというのに、この場所だけでいえば、神栖の文化センター周りの方が人の数は多いと思います。

今回は時間の都合で行けなかったけど、同年に建てられた改修後のカトリック関口教会(カテドラル大聖堂)も見学に行きたかったです…。

この記事では目的地に届かなかったので、続きで書きます。

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東京巡り

週末、東京に遊びに行ってきました。

先ず向かった場所は、

国立新美術館。故・黒川紀章の設計です。

↓ ファサード

↓ 中はこんな感じ。

全面ガラス張りなので明るいです。変わった形の建物が好きな方にはオススメです。ちなみに、千代田線の乃木坂駅から庇伝いになっているので雨の日には濡れずに入館できます。

今回のお目当ては… ↓

建築家の安藤忠雄の展覧会に訪れました。

プロボクサーから独学で建築を学ぶという異色の経歴をもつ稀代の建築家です。

展示物は、直筆のスケッチや図面・模型がメインで飾られていてどれも見応えがありました。特に図面は、平面図・立面図の中にアイソメやパースを盛り込むといった独特の表現方法が素晴らしかったです。写真を撮れなかったのがくやしいです。

そして、展覧会の目玉がコチラ ↓

茨木春日丘教会、通称「光の教会」の原寸大レプリカです。

住吉の長屋に並ぶ代表作ですが、実物大で作ってしまうとは驚きです。

中にも入れます。

人がたくさん…。

展覧会は大盛況で賑やかなのはいいのですが、建物としての雰囲気はあまり味わえなかったです。

ともあれ、稀少な展示物の数々が見られたのでとても楽しかったです。

続きがあります。

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追求すること

この画像が何の材料であるか、分る方いるでしょうか?

※ハチの巣の様な、小さい穴が密集している画像ですので苦手な方はクリックしないでください。

↓↓↓ クリックするとモザイクが取れた画像が出ます。

正解は…!?

続きを読む

ニッチな日本

昨日の記事の少し続き

建設業で働いていると作業員の中に外国の方がいることも珍しくもなく、今までにもそういう人達と仕事の合間に雑談したりして海外の文化を教えてもらったりしていました。

その中の一人に、仕事的にも人間的にも信頼しているEddyという職人がいまして、気が合うこともあり休憩時間によく話をしていました。

Eddyはフィリピン生まれのアメリカ育ち、日本在住の3ヶ国語を話せるトライリンガルで、屈強な肉体からは想像もできないフランクな性格で中々のナイスガイです。

以下、会話。

私 「Eddyはたくさんの言葉が話せてすごいね。」

Eddy 「池田さんも日本語が話せるじゃないですか、日本で日本語が喋れるということはすごいことになりますか?」

私 「日本語しか話せないと、英語とか他国の言葉を話す人はカッコイイと思うよ。」

Eddy「日常会話で話すことは何語で話してもスゴイことじゃない。英語も日本語もタガログ語でも専門的な言葉が出てきたら解らないからね。」

私 「いや、十分すごいよ…。」

Eddy曰く、その土地の言語で会話自体は出来て当たり前なので重要ではなく、技能や知識が豊富でないと仕事には就けないとのこと。世界各地を渡り歩いているタフガイの発想です。

英語が上達するコツも教えてもらったのですが、覚えが遅い人はリンゴを見たときに頭の中でリンゴ→アップル→appleに変換してから口でappleと話すから色々と大変だそうです。もういきなりリンゴをみたら、目で入ってくる情報と発する言葉が「apple」になると早く言葉を覚えられることを教わったのですが、頭では分かっていても実際は難しいですね。また、話すこと・聞くこと・書くこと・読むことは全部違うと豪語してまして、聞く<話す<読む<書くの順で大変だと言ってました。

そんなEddyに質問したところ、

私「日本に来て驚いたことって何?」

Eddy「缶ジュースを飲むときにフタが空けやすいんだよね。何でかなぁって考えていたら、日本の缶はプルタブの部分が凹んでいたんだ。」

↑ 〇の部分です。

屈強で大柄な体格からは予想しない観点に少し驚きました。

海外の缶ジュースはこの凹みが無いものもあるらしく、このチョットの工夫で空けやすくなることにEddyが凄く感心すると共に、細かい所に気を遣う日本に対して独特な文化である感想を持っていたのを覚えています。

前置きが長くなってしまいましたが、目の付け所がニッチだなぁと思い出しましたので記事にしてみました。
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