門の改修工事(5)【 終 】

(1)(2)(3)(4)の続きです。

記事のまとめ方が悪いせいか、良くも悪くも壮大なシリーズの様になってしまいました。今回で完結です。

工事は完成しましたので、工事前・工事後の写真です。

↓ 工事前

↓ 工事完了

改めて説明の必要はありませんが、雰囲気を保ちながら足元廻りの強度が確保出来ました。

 

 

~ 時を経て、数年後 ~

 

 

別件の用事がありまして、門の近くだったので気になり見に行くと…。

問題ありませんでした。時間が経過したおかげで、既存部分との雰囲気も馴染んでより良くなっていました。

この門の改修工事シリーズの記事を最後まで読んで頂いた方、長い期間お付き合いくださってありがとうございました。

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門の改修工事(4)

(1)(2)(3)の続きです。

鉄骨の柱脚を設置していきます。

門の柱と鋼材の柱脚はボルトを通して接合しています。そして前回作った基礎に柱脚を固定することで門の足元廻りが固まりました。

IMGP3591

工事は終盤です。

IMGP3600

↑ 出入り口ということもあり工事前はわずかであった土間を、面積を広げて新しくコンクリートを打設しました。

水捌けがよくなったことと、敷地の土の流出を防止します。

IMGP3631

↑ 土間が打ちあがりましたので、根巻を作ります。

前回と違うことは木部にコンクリートが触れないように、鉄鋼面の方にコンクリートを巻くように作っていきます。

IMGP3678

↑ もうこの段階で柱脚は完全に固定されて動きませんので、振れ止めの貫を交換します。同じくケヤキ材を加工した貫です。

チョット余談ですが、ケヤキの木はとても固いです。加工が大変でした。

IMGP3696

↑ 最後に貫が抜けないようにクサビを打って、見えていた鋼材部分を隠すために銅板を巻いて完成です。外していた扉も、吊り込みました。

次回で終わりです。

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門の改修工事(3)

(1)(2) の続きです。

工事の方向性は決まりましたので、足元の設置する鋼材の制作準備をしておきます。

0101

規格品では無いため、図面を書いて鉄工所に制作してもらいます。時間がかかるので、現場に入る前に手配をしておきます。

 

足元の鋼材が出来上がるまでに、現場の方も並行して進めていきます。

IMGP3522

足元廻りの工事のため、既存門扉を浮かす必要があるのでジャッキで少しずつ上げて支物を入れていきます。

IMGP3545

目標の高さまで上げられたので倒壊しないよう控えをとっておきます。

 

IMGP3549IMGP3551

掘削して配筋を行った後に、コンクリートを打設します。

今回はこの上に土間コンクリートを打設します。又、埋設部分なので余長を少し取って型枠を組まないで打設しました。

 IMGP3554

打設後は、レベルを確認して饅頭をつくっておきます。

これで鋼材が設置できます。

続きます。

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門の改修工事(2)

前回の続きです。

ケヤキの門の改修を依頼されまして、方法を検討しています。

IMGP3480

 ↑ モルタルの根巻の下は腐朽していました。

木にモルタル・コンクリートを打ちつける方法は相性が悪いので、違う方法を考えていきたいと思います。

01

 ↑ 簡単な方法として現状復旧をとりがちですが、イラストの通り柱脚部が根巻により密閉状態になってしまっているため、木の調湿機能がうまく働きません。それにより、耐久性のあるケヤキといえども腐ってしまいました。

やはり外部といえど、木材にモルタルを使用する湿式工法は適さないので、乾式工法で工事を行う計画にします。

02

 ↑ イラストの様に工事する予定です。

木材を鋼材で受けて、その周りをコンクリートで補強するやり方です。これなら木材が直接コンクリートに触れませんし、鉄とコンクリートの線膨張係数は同じなので接していても問題ありません。最後に防水のために笠木をとりつけます。あとは板金と鋼材の接触面で懸念される、異種金属による腐敗ですが笠木に銅、鋼材に鉄を使用する予定で、電位差はあるものの接触面積が小さいので、気にしなくても良いかもしれませんが、念のため絶縁処理を施す計画にします。

続きます。

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門の改修工事(1)

「門が痛んできたので直してもらえませんか?」と、お話を頂きましたので見に行ってきました。

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立派な門構えのお宅です。

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遠目だと気づかないのですが、

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↑ 根巻のモルタルが壊れています。

そしてもう少しよく見てみると、

IMGP3480

柱脚部分が痛んでいます。

耐久性のあるケヤキの材料ですが条件によっては傷んでしまうようです。

IMGP3481

 ↑ ここの柱脚部はそうでもありませんが、貫が傷んでいます。

いずれにしても、足元廻りを補強するとなると大がかりな工事になりますのでよく準備をする必要がありそうです。

続きます。

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